教職大学院生まっちゃの雑感

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大学院 本キャンパス出張②

あらためまして…

🎍新年明けましておめでとうございます🐉

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

1/9より後期の講義が再開しました。

新年早々また出張に行ってきました。

2回目本キャンパス出張となります。


1回目の出張の様子はこちら↓

matchspecial.hatenablog.com


★STEAM教育と教育DX

私が出張参加しているのは全院生が必修の

「STEAM教育と教育DX」についてです。


STEAM教育とは…

S science(理科)    T technology(技術)

E engineering(工学)   A art(芸術、表現)

M mathematics(数学)   の頭文字を表して

これらを横断的に学ぶ教育のことです。

 

教育DXとは…

デジタル技術により授業が活性化されたり

校務の負担が軽減される仕組みのことです。

 

例えば最近話題のメタバース

オンライン空間で物理的な距離の制約が無く

アクセス向上が期待されることで有名です。


これを踏まえて近い将来できそうな形で

グループでSTEAM教育の授業提案をする。

というのがこの講義の大きなテーマです。


★2キャンパス並行実施

私の大学院は昼間夜間の2キャンパスあり

時間はもとより、集まる学生層(現職,学卒)

や専攻内容が大きく異なっています。


私(夜間)は前期と後期の2学期制なので

10月の後期開始から週1コマずつ

STEAM教育の学習が進んでいます。


一方、昼間は前期と後期をさらに半分にして

1-2, 3-4学期の4学期制を採用しており

12月の4学期の始まりから学習が始まって

1日2コマつまり倍速で学習が進んでいます。


夜間は既にグループワークが始まっており

授業を作業にあて5回ほど考えてきました。

そして私が今回出張した年明けの講義から

昼間でもグループワークが始まりました。


昼間キャンパスの場合

今回は7回目8回目の講義でした。

まずインタビュー用紙が配られました。


「自分が令和に小中学生だったら」

「どんな授業を受けたいか」

という質問をペアでお互いにしあいました。


その後院生のICTへの興味関心を整理し

関心の似た者同士でグループを作り

授業提案のブレストをしていました。

 

私もあるグループの話し合いに参加して

小学校の医療的ケアを必要とする児童へ

どのように仮想空間で体験活動ができるか

というテーマでブレストをしていました。


夜間昼間の共通点

「STEAMとは?

「ICTとは?」

という疑問は尽きないままワークが始まり

グループで1つの具体案に落とし込むのに

かなりの時間を要していました。

 

「ICTを効果的に使いたい」

ただの資料提示や体験に終わりたくない

という想いは両者で一致していました。


★夜間と昼間の違うところ

・時間

こちらは2ヶ月ほど時間がありましたが

昼間は締切まで2週間しかありません。


次週2コマは集合せず構想の時間として

次次週2コマは最終チェックの時間として

時間外に集まるなどして準備します。

絶対今頃ひいひい言っているはずです。


・メンバーかテーマか

昼間ではテーマから夜間はメンバーから

それぞれグループが決まりました。

昼間は時間が無いのでテーマで組んだ

のではないかと考えられます。


・探求のサイクル

夜間ではある主題を目標達成するべく

各教科で探求のサイクルを回していく

という単元要素案を作っていましたが

昼間では特にその話はありませんでした。


・STEAMか教育DXか

こちらはSTEAM色が強く出ていますが

昼間では教育DX(ICT、モノ)を使った

イノベーションを考えていく様子でした。


★考えの過程

①テーマの決定

こちらではグループが予め指定されており

メンバーで話し合いテーマを決めました。

メンバーは高校数学、高校英語、小学校

と学部卒の私(一応英語)の4名でした。

 

私のグループは「防災教育」にしました。

テーマを決めるまでに時間がかかりました。

 

数学の方がある有名な漫画を取り上げ

現実には起こりえない津波の魔法から

数学を使ってその高さを計算したいと

提案してくださったことから始まりました。

 

理科、社会、英語、情報と連携することにして

概ね文系と理系(科目)で作業を分担しました。

 

初めは英語の方と英語の授業を考えました。

その過程で「防災(啓発)マンガ」を見つけて

地域に住む外国人に防災の大切さを伝える

という方向性を見出すことができました。

 

情報科を担当
まだTEの要素がまだないことに気づき

英語の授業考案は現職の方にお任せして

私は情報科を担当することにしました。


もちろん情報科は(理系科目も)専門外ですが

大学には全教科の教科書や要領が揃っていて

自由に閲覧したり借りることができます。


③悩み「これってSTEAM」?

英語で考えたマンガが動く映像にならないか

つまりアニメーションにできないかという

宿題をチームから持ち帰ってきました。


情報の教科書をしばらく借りて考えました。

空想でなく実際に授業できることが重要です。

年末年始は先が見えず悶々としていました。

 

「これってSTEAMって言えなくない?」

「一旦作った作品を映像にする必要ある?」

と自問自答し本キャンパス出張に行きました。


④出張の成果

出張に出た(同じ内容を2度聞いた)ことで

STEAM教育におけるモノとのふれあいを

改めて考え直すことができました。


「このままではSTEAMにならない!」

漫画を映像化することは情報ではない

という結論に至りました。


昼間(3.4限目)の講義が終わったその足で

夜間(本業)に帰ってきて6.7限目へ。

7限目が同じ講義になります。


そして情報科ではなく情報分野として

理科や社会科(これは小中のまとめ)と

統合させて探求の時間に位置づける

ということで流れを作り直しました。


これまでは高校数学ということもあり

専門の先生以外はポカンとしている

状態でしたが「私」でもわかる状態に。


週末にパワポ作りに取り掛かりました。

 

⑤スライド資料作成
情報分野としては既に作成している資料※を

※「アルゴリズム」(順次処理など)の導入

なんとか消さずに済む方法を考えながら

「情報伝達の仕組み」を取り上げました。


「防災や災害」と「情報」は近い!

と改めて感じることができました。


すると、パワポで使いたい写真資料が

既に理科や社会を考えている人と被っていて

情報分野として別のスライドを作るのではなく

同じスライドで教科横断的に繋げました。


正直、めっちゃ綺麗に仕上がりました。✌️

 

メタバース空間に動画をあげる

「Door」というメタバース空間のサービスに

資料や動画を挙げるのが非常に大変でした。

ITに強い人達はササッとできるのでしょうが

ちょっとした手順がうーんという感想です。


動画のリンクを貼っても見れないなど

イラッとすることも多々ありました。

 

2ヶ月の試行錯誤の末についに成功法を発見し

録画を撮って挙げることができました。

これでワークは一区切りつくことになります。

 

残りの講義では夜間昼間の成果物を

今度は自分たちがメタバース空間にアクセスし

互いに視聴しNo1を決めるという流れです。

 

★次はいつかな?

出張もこの2回で一旦終了となります。

学びも交流も活発にすることができました。

非常に有意義な時間でした。

 

今後も定期的に出張したいなと思っており

来年度も時間を見つけて行きたいなと

計画しています。

 

おしまい