教職大学院生まっちゃの雑感

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英授研 指導と評価の一体化【'23夏】

前置きとして…

8月初旬

大学院 コースRMの様子は↓

matchspecial.hatenablog.com

 

その2週間後、

コース勉強会の様子は↓

matchspecial.hatenablog.com

 

~コース勉強会の1週間後~

学部時代の大学に行きました。

勉強していたキャンパスではなく

大きな駅の近くにあるキャンパス

いわゆるサテライトキャンパスへ。

 

ざっくり、英語教育に関する会でした。

 

コース勉強会の直前

大学院生→学会のイメージ

カッコつけたかった時期でした。

 

母校で何かやってたら参加しようかな?

とネットサーフィンで偶然見つけました。

 

〇英語授業研究会〇

(お?なんだこれ?)

 

発表者は3人いました。

1人は外語でお世話になった教授

1人はその研究科修了生で校長先生

1人はP先生(コース勉強会で登場)

 

つまりは「知ってる人×3の会」

学生も参加OK←これがハードルが高い

現地に行けばタダということで

飛び入り参加しました。

 

最初は、

予約がないとダメかな?とか

常連さんじゃないとダメかな?とか

考えてしまって入り口でタジタジ…

 

しかもその日は発雷確率激高の

自分にとって超危険な日…

セミナー中に豪雨になったら

耐えられないかも…と

しょうもないことで迷っていました。

 

そして、思い切って入ってみました。

私の新たな世界への入り口でした。

 

セミナーは和気あいあいな雰囲気でした。

上の3人のディスカッションの前に

前回の会の続きで2人の報告もあり

計5人の発表を聞きました。

 

テーマは「指導と評価の一体化」

パフォーマンステストをどのように

評価してるかというお話でした。

 

1人目の話

その方は、視覚化を大切にしていました。

こんな発表だったら◇評価だよというのを

絵に書いて表現していました。

 

さらに、ALTと協力して映像でも提示

ベテランの先生が中学の制服を着て…

面白いし、生徒は親近感が湧きますね。

 

勉強になったのは評価がABCの場合

B→C→Aの順に見せることです。

つまり、普通→悪い→良いの順です。

最後に良い例を見た雰囲気のまま

テストに臨んで欲しいという思惑です。

 

ALTと協働したことで規準の意思疎通ができ

発表に対して同じ評価をつけられたそうです。

 

日本人とネイティブの間でコンセンサスを

得ることができたということです。

 

☆コンセンサス

他の方からも多く話がでました。

 

「単語帳を使うか、使わないか」

「教科書は優しいものか、少し上のものか」

「テストはどのように採点するか」

「異学年間で一貫性をどう持たせるか」

など方針の一致は多岐に求められています。

前回のP先生の話が思い出されます。

高校の生徒指導で「NOT good」を共有する。

 

望ましくない指導を学年で共有し

指導に一貫性を持たせるものです。

 

そのP先生からの話

「テストってなんだ?」

ラベリングでも、順位付けでもなく

現在の立ち位置を評価すること

 

つまり、

①評価基準の明確化

②フィードバックの充実

がテストでは大事だということです。

 

相対評価で秀が何人しか出せない

もしくはC評価を出さなければならない

では体を成してないのではという問いです。

 

私は留学が価値観に大きく影響しています

欧米は成績判定が非常に厳しいです。

点数をやるかどうか基準が沢山あります。

 

その基準は細かく、説明責任もあります。

教師は学生に結構な時間を割いて

採点基準の説明をしてくれます。

 

私はルーブリック採点が大好きです。

両者にとってメリットがあると思います。

教育実習でも研究授業に取り入れました。

生徒間同士で使えるように入れました。

1度使うと質を高めたくなります。

 

P先生の課題の出し方は驚きました。

昨日の自分と今日の自分は同じなのか

3分前の自分は今の自分と一緒なのか

という問いかけで始まりました。

 

参加者は深く考えました。

教科書・ワーク見ながらやってOK

その代わり、答えはネットにはない。

 

過去、現在、未来から2つ以上選んで

時制を使って自分の人生を紹介する。

過去を振り返りたくないというニーズにも対応

なんて思考力が高まる取り組みだと思いました。

 

教授からのお話

Teachers are learner(教師もまた学習者)

という文句は聞き覚えがあります。

懐かしいなという感じです。

 

この先生、見た目だけちょい怖です。

自分も最初厳しい人だと思っていました。

実際は、とtttttっても優しい。

むしろゼミ生の話を聞いていると緩いくらい。

 

学生の参加者

文学部の学生で参加していた人がいました。

教授の授業を来学期に受ける予定です。

絶対に単位を取りたいと真剣で、

顔を覚えて貰うために来たと言います。

 

外語の私にとっては学部の先生ですし、

教科法4つ中、2と4が教授の担当です。

34は文学部と合同になりますが、

文学部の人は4が初となります。

 

自分が受けてた時も文学部の人は

だいぶ肩肘張って講義に望んでたので

ぜんぜんだいじょーぶだよっていう笑

 

さて、

「提出物を成績に入れるかどうか」

という話が教授からでました。

 

最近の学習指導要領の改訂で、

挙手や提出物は成績に入らない

=入れるのは適当でないと変わりました。

 

生徒は「変な気を遣わなくて良くなった」

先生は「点数に入れないと規律が整わない」

と感想を持ちます。

 

提出物が出せること≠教科の力なら、

関係ある課題を出せばいいと思う。

 

ノートに単語を描き殴らせたり

ワークを別の時間でやらせて提出させるのは

質の低い提出物なのかなと振り返ります。

 

私は提出物(ワーク)の質とテストの得点は

相関関係にあると思っています。

ワークを答え移してとりあえず出した程度で

身になってるわけないので。(過去の自分)

 

じゃあ、提出したことに意味があるのか?

私はテストと提出物の評価は一体化させたい。

 

校長先生の話

学習指導要領の観点が揃えられたことで

教科間で連携しやすくなったという話。

 

水の入ったペットボトルを見て

それぞれの教科の視点から何を思うのか

というワークはとても面白かったです。

 

受講者からのコトバ

学校の成績は絶対評価なのに

入試は相対評価という異なる2軸で

成績をつけなければならない。

 

英検が目的化している。

結局所得の高い家庭が得をする。

 

私の学部は英検準1級を持っていると

受験で英語が満点扱いになりした。

国語だけ受ければよいという仕組みでした。

 

受験勉強をしなくてもいいのは

受験生にとっては有利で負担も少ないです。

有資格者だけでもものすごい倍率に

なったそうですよあれ。へー。

 

今は満点にはならないそうです。

つくづく、あの時で良かったと思います。

まあ、国語も満点近く取らないと

合格できないんですけどね。

 

あの学部、追跡調査が大好き?

留学がご褒美のように見えると思うが、

留学前後で人はどう変わるのかという

研究対象にしっかり入ってたんですよね。

 

英検保有者の追跡調査もやったそうです。

英検持っていれば、(相当の語学力があれば)

留学でうまく立ち回ることができる

ことは全くないと身をもって知ったそうです。

 

はい、ここにいます。笑

まるで自分のことを言われているようでした。

 

そこで、動機付けの話も出ました。

動機付けには2つの種類があります。

外発的(手段)か内発的(成長)か。

 

英検合格の結果は同じでも

動機付けが何かによって

その後の人生は全く違います。

 

~あとがき~

メモの1つでも持っていけば良かった。

 

おしまい