教職大学院生まっちゃの雑感

「みすたーの雑感」の姉妹ブログです。

考察 低学年の荒れ

小学校(前半期)での実践的活動を通して

各年代の発達課題について考察していきます。

 

主な発達課題を取り上げます。

・小1プロブレム 

・低学年の荒れ ←今回

・ギャングエイジ

 

前回: 小1プロブレムについてはこちら↓

matchspecial.hatenablog.com

 

低学年の荒れとは

小2年で起こりやすい指導困難な状況です。

私は「たたかいの小2」と呼んでいます。

 

実は個人の問題行動という状況では

学年別の発生件数は6年生が最多ですが

経年で見ると1,2年生の増幅はそれを超え

急速に低学年の荒れが進んでいます。

 

前述の通り1年生はベテランの先生のもとで

緊張感もある中でびしっと過ごしてきました。

 

そんな1年生にも大きなイベントが訪れます。

初めてのクラス替え・新しい担任との出会い

これが2年生に進級して発生します。

 

2年生には初任者が就くことが多いです。

2年生は最も規範意識の旺盛な時期で

新任が持ちやすい学年だと言われています。

※その分ベテランも他クラスを担当します。

 

年度末に子どもの転出入があります。

クラス数は去年より減ったり増えたりします。

 

もしクラス数が去年より増えていたら要注意

1年はクラス密度が高かったかもしれません。

もしクラスが減っていたら要注意

今年は大勢を抱えなければいけないかも。

 

小1プロブレムが激しかった学年だったら…

先生が発達特性をよく理解しておらず

指導が緩・厳過ぎる先生だったら…

赤ちゃん返りをして途端に荒れ始めます。

 

1年生の時は問題行動として挙がらなかった

「そんなこともなかったかもしれなかった子」

も環境に流されてしまったりします。

 

毎年教室から出ていく子を追いかけています。

必ずと言っていいほど2年生の男子です。

 

2年生では1年生と同じ教科を勉強します。

しかし時間数は850(1年)から910に増えます。

算数が39時間も増えています。※他も微増

 

2年生では2学期から九九も始まります。

一生懸命九九を覚えて唱えましたね。

テストしに来る姿はかわいいです。

 

ほかには分数も習います。

単純な数の足し引きではない概念も増えます。

 

今はタブレットが一人一台あります。

学校の判断によるかもしれませんが

1年生は配られてもあまり使いません。

 

2年生では生活の時間に植物の写真を撮ったり

休み時間に見てもいいことになったりします。

その点、子どもに少し裁量が与えられます。

 

集団遊びが子どもでできるようになります。

 

男の子は元気にサッカーや虫取りなど

女の子は教室でちょっとしたゲームなど

男女や異学年でのドッチボールや鬼ごっこなど

もちろん、お絵かきや工作などを楽しむ子も。

 

男の子は遊びがはっきりしています。

女の子はどう一緒に過ごすか

を考えて遊んでいるかもしれません。

 

集団遊びの中で

リーダー格となる子も現れてきます。

 

男の子は元気な子、女の子はしっかり者

がだんだんクラスの中心になっていきます。

 

その子を中心にクラスが集団化

していくのが1年生との違いです。

 

もちろんけんかもします。男の子も女の子も。

1年生より2年生の方がけんかするかも?

原因は「やった」・「やってない」が多い。

やった人に自覚を持たせるのが大変です。

長期的にはその分仲良くなっていきます。

 

低学年の荒れは体の成長と言葉の獲得が進むと

少しづつ収まっていくと思います。

 

語彙を身に付けて自分の気持ちを

上手く表現したり捉えたりできると

人間関係もだんだん落ち着いてくるのかな。

(個人の見解)