教職大学院生まっちゃの雑感

「みすたーの雑感」の姉妹ブログです。

考察 小1プロブレム

小学校(前半期)での実践的活動を通して

各年代の発達課題について考察していきます。

 

主な発達課題を取り上げます。

・小1プロブレム  ←今回

・低学年の荒れ

・ギャングエイジ

 

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★小1プロブレム

小1プロブレムとは入学したばかりの1年生が

小学校に馴染めず問題行動が起こることです。

 

日本では小学校から就学義務があります。

=入学まではそれぞれに過ごしたということ。

 

ほとんどが幼稚園、保育園、子ども園など

就学前施設に通って小学校に上がってきます。

施設の理念はそれぞれ異なっているでしょう。

 

★小1プロブレムの原因

幼児期と学童期の成長は本来連続したもの

なのに両者の環境があまりに違い過ぎる

という状況が指摘されています。

 

幼保こ園と小学校の主なギャップは

・遊び中心から勉強中心へ

・集団生活や集団行動が求められる

・自律的な行動が求められる

・1クラスの人数が増える

などがあります。

 

小学校で期待されている姿は

①静かに座って話を聞く

②指示やルールを守る

③友達に暴力や暴言をしない

④お勉強についていける 

などがあります。

 

★問題行動の例

ーーー

・立ち歩く・奇声が上がる・静かにならない

・指示通り動けない・無気力で参加しない

・ケンカ頻発・泣いている子がいる

・「ハイハイ!!」言いながら先生の所まで来る

・ひらがなや数字が書けない分からない

ーーー

などが教室では同時並行的に発生しています。

 

★問題行動発生の原因

小1プロブレムなどの問題行動は

環境が作り出していると考えられています。

 

例えば、1年生で学習する科目は

国/算/生/音/図/体/道/特活の8教科です。

※図書の時間(主に国語に含む)もあります。

 

総時間数は850と6年間で最も少ないですが

国語(306)+算数(136)=442で半分を超えます。

道徳なども含めるとほぼ座りっぱなしです。

椅子に座る習慣のない子はしんどいでしょう。

 

集中力は(年齢×1〜年齢+1)と言われています。

小1の子は6歳から7歳の子が集まるので

6分から7分と考えるのが妥当でしょう。

学校の授業は45分で設定されているうえ

授業と休み時間がしっかり決まっています。

 

言葉をこれから覚えていく年なので

特に教師が子どもに使える言葉が少なく

1年生は宇宙人だと例えられます。

実際、そうだと思います。

 

1年生は経験豊富な人が持つことが多いです。

指導力があり授業が上手い先生もあります。

 

言葉の表現や感情のコントロールもこれからで

「いやなこと」があった時に我慢できず

泣いてしまう、かんしゃくを起こすなどします。

 

善悪の判断は大人に委ねられていて

保護者や教師の言葉は神のお告げと同じです。

子どもはルールを守るのに一生懸命になり

先生の言いつけ以外の行動に厳しくなります。

そして、お互いを注意するようになります。

 

小学校は30人程度のクラスができるなど

集団の規模が就学前より大きくなる一方

先生は複数いたのが担任1人が主となり

先生との関わりの密度も薄くなります。

 

社会性も見られています。

名前を呼ぶ時も苗字で呼ばれたり

順番を待つことや我慢(譲る)

挨拶(こんにちは ありがとう ごめんね)

などができるかがポイントです。

 

「ハイハイ!!」言いながら先生の所まで来る

というのは、この時期の発達特性でもあり、

「自己中心性」と呼ばれています。

 

これまで親の愛情を独り占めできていたので

先生という大人も自分のものという感覚で

先生は自分に対して話しかけているのだ

と捉えるためこのような行動が起きます。

 

★校種間の環境差の解消

このような環境の変化を減らそうと

様々な取り組みが行われています。

 

例えば就学前施設と小学校の引き継ぎです。

小学校の先生が就学前施設に出向いたり

子どもたちを年長のうちに小学校に呼び

小学生と交流という形で遊ばせてみたりして

入学前に様子や実態を掴むというものです。

 

保育園等も小学校の生活を取り入れていて

朝の会を保育園等から実施したり

上靴を履いて生活させたりしています。

 

体や手を動かす活動、歌やダンスを通して

学校に行った時に「やったことある!」

と感じられるものを沢山経験させていたり

 

ひらがなドリルを取り組む所もあるようです。

 

小学校では和式トイレを無くしたり

授業時間の45分に様々な活動をするなど

あえて苦労を課さなくて良くしています。

 

両者から多くの工夫がなされ

歩み寄りが進んでいます。